結論:カスタマーサクセスマネージャーの年収相場は、Robert Halfの公開データで中央値1,350万円、doda掲載求人では720万〜1,200万円と出典によって幅がある。月給換算では約60万〜112万円で、時給に置き換えた参考値はdoda基準で約3,750円〜6,250円、Robert Half中央値基準では約7,000円程度にとどまる。
年収相場は出典によって720万〜1,350万円まで開く
カスタマーサクセスマネージャーの年収は、どの統計を見るかで数字がかなり変わる。外資系人材紹介会社Robert Halfが公開する職種別年収データでは、カスタマーサクセスマネージャーの中央値は1,350万円、25パーセンタイルが1,000万円、75パーセンタイルは1,600万円という幅になっている(2026年10月時点・Robert Half公開データ)。doda掲載の求人情報を見ると、同じ職種でも720万円〜1,200万円の範囲に収まるケースが目立つ(doda掲載求人情報)。
差が出る理由は単純ではない。Robert Halfの数字は人材紹介という性質上、外資系企業やハイクラス転職市場に強い傾向があり、エンタープライズ向けSaaSやグローバル展開企業のポジションが多く反映されやすい。dodaは国内の求人全般を広く集めるため、スタートアップから中堅企業まで含んだ、より中央値に近い実勢が出やすい。どちらかが誤っているわけではなく、母集団の違いだと理解したほうがいい。
年収相場の内訳は、経験年数・企業規模・マネジメント範囲で決まる
同じ「カスタマーサクセスマネージャー」という肩書きでも、実際の年収はいくつかの軸で変動する。まず経験年数。CS担当者からの内部昇格か、他社でマネージャー経験を積んだうえでの転職かで、提示される年収の起点が違う。次に企業規模とステージ。シリーズA〜Bのスタートアップはストックオプションで補う一方、現金報酬は低めに設定されることが多く、上場企業やエンタープライズSaaSでは現金報酬の比率が高くなりやすい。最後にマネジメント範囲だ。チームメンバーを持たないプレイングマネージャー職か、複数名を統括する管理職かで、提示レンジの上限も変わってくる。
ただしRobert Halfの公開データは「中央値・25パーセンタイル・75パーセンタイル」という統計の形までしか示していない。企業規模別・経験年数別の詳しい分布は公式データに記載がなく、本記事でもそこまでは断定できない。
時給に換算すると、参考値としては3,750円〜7,000円程度になる
年収を時給に置き換えると、生活実感に近い数字で比較しやすくなる。ただしカスタマーサクセスマネージャーは時給制で雇用される職種ではない。以下はあくまで年収を12ヶ月・月間160時間稼働で割った、計算上の目安として読んでほしい。
Robert Halfの中央値1,350万円を12で割ると、月給換算で約112万円になる(facts.json記載の計算に基づく)。これを月160時間で割ると、時給換算では約7,000円。doda掲載求人の下限720万円なら月60万円・時給換算約3,750円、上限1,200万円なら月100万円・時給換算約6,250円となる。レンジの広さが、そのまま時給換算の差として表れている。
未経験からマネージャー職を目指すなら、CS担当者としての実績が前提になる
カスタマーサクセスマネージャーは、新卒やまったくの未経験からいきなり就ける求人は少ない。多くの求人が、CSやカスタマーサポート、営業、コンサルタントなど顧客対応の経験を前提にしていて、そこからの社内昇格か、同職種でのマネージャー転職かのいずれかで積み上げるのが一般的な経路になる。
SaaS・IT業界未経験の場合は、まずCS担当者またはカスタマーサクセスの職種区分(サポートとの違いは本サイトの別記事でも整理している)でキャリアに入り、マネジメント経験を積んでから年収交渉に進むほうが現実的だ。業界知識とプロダクト理解そのものが交渉材料になるため、同じ業界に長くいる人ほど有利に働きやすい。
年収を上げる道は、評価制度の確認と実績の数値化にある
在職しながら年収を上げる道と、転職で一段上げる道の両方がある。在職のまま上げる場合、顧客の継続率やアップセル実績など、自分の成果が年収に反映される評価制度かどうかを確認するところが出発点になる。成果が数値化されない評価制度のもとでは、昇進しても年収が大きく動かないことは珍しくない。
転職で上げる場合は、現職での実績を数値で語れる状態にしておくことが交渉力になる。「チャーン率を何%改善したか」「アップセルで何件・いくらの契約拡大に貢献したか」を具体的に示せると、提示レンジの上限に近い条件を引き出しやすくなる。
求人探しは、公開求人だけでなく非公開求人まで含めて考えたい
カスタマーサクセスマネージャー職は、求人サイトに公開される前に、人材紹介会社経由の非公開求人として動くケースが少なくない。マネージャー以上のポジションほど、企業側が応募者を絞りたい事情から非公開で進めることが多いためだ。dodaのような求人サイトで公開求人の相場感をつかみつつ、非公開求人にもアクセスできる人材紹介会社に登録しておくと、選択肢の幅が広がる。
年収を上げる転職という選択肢
SaaS・AI業界に特化した転職支援を求めるなら、ミライフが選択肢の一つになる。運営会社は株式会社ミライフ(東京都渋谷区神南1-5-6 H1O渋谷神南1006、有料職業紹介事業許可番号13-ユ-308096)で、SaaS・AI・IT・人材業界への転職支援に特化している(2026年10月時点・公式サイト)。対象は20〜30代のビジネス職で、初期相談から価値観の整理、求人紹介、選考支援まで一貫して並走するのが特徴だ。利用料金は無料、対応地域は首都圏中心となっている。公開求人数と面談形式については公式サイトに記載がなく、登録後の案内で確認する必要がある。
別の選択肢として、ハイキャリア層向けにはGroovement Agentがある。運営会社は株式会社Groovement(〒150-0041 東京都渋谷区神南1丁目23-14、有料職業紹介事業許可番号13-ユ-316145)で、戦略コンサルティング・DX関連・スタートアップへの転職支援を得意領域とする(2026年10月時点・公式サイト)。対象は24〜34歳程度で、目標年収650万円〜2,000万円以上のハイキャリア層。登録後はキャリアカウンセリング、企業紹介、面接サポート、内定交渉、オンボーディング支援まで進む流れだ。利用料金は無料で、面談は電話・オンライン・対面のいずれにも対応し、対応地域は全国に及ぶ。公開求人数は公式サイトに記載がない。
どちらも登録・相談は無料だが、対象とする年代や年収帯が違う。20〜30代でSaaS業界への転職を軸に考えるならミライフ、すでに実績があり年収650万円以上を目指すならGroovement Agentというように、自分の現在地に近いほうから相談してみると進めやすい。年収相場の幅広さを踏まえると、まず自分の市場価値がどのレンジに当たるのかを、こうした転職エージェントとの面談で確かめるところから始めるのが現実的だ。
年収相場に出典ごとの幅があることは、裏を返せば交渉の余地があることを示している。提示された一つの数字をそのまま受け取るのではなく、自分の経験とマネジメント範囲がどのレンジに相当するのかを、複数の情報源と転職エージェントとの面談から確かめておきたい。
Q1. カスタマーサクセスマネージャーの年収相場はいくらですか?
出典により差がある。Robert Halfの公開データでは中央値1,350万円(25パーセンタイル1,000万円〜75パーセンタイル1,600万円)、doda掲載求人では720万円〜1,200万円程度の幅になっている(2026年10月時点)。
Q2. 時給に換算するとどのくらいになりますか?
年収を12ヶ月・月160時間稼働で割った計算上の参考値で、doda基準なら約3,750円〜6,250円、Robert Half中央値基準なら約7,000円程度になる。実際は時給制で雇用される職種ではない点に注意したい。
Q3. 未経験からカスタマーサクセスマネージャーになれますか?
まったくの未経験からの直接採用は少ない。多くの求人がCS・カスタマーサポート・営業など顧客対応の経験を前提にしており、未経験の場合はCS担当者として入り、マネジメント経験を積んでから目指すほうが現実的だ。
Q4. 年収を上げるにはどうすればいいですか?
在職中なら、顧客の継続率やアップセル実績が年収に反映される評価制度かを確認する。転職するなら、チャーン改善やアップセル実績を数値で語れる状態にしておくことが交渉力になる。
Q5. ミライフやGroovement Agentは無料で使えますか?
いずれも利用料金は無料(2026年10月時点・公式サイト記載)。ミライフは20〜30代のSaaS・AI業界志望者向け、Groovement Agentは24〜34歳程度で目標年収650万円以上のハイキャリア層向けという違いがある。

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